11月26日(木)
先日、仕事の合間を縫って、話題の映画「ラスト・ナイツ」を観に行ってきました。中世ヨーロッパを舞台にして、日本の忠臣蔵を翻案した紀里谷和明監督のハリウッド初進出作品です。
浅野内匠頭がモーガン・フリーマン演ずるバルトーク卿、主人公の騎士ライデン(クライヴ・オーウェン)が大石内蔵助です。忠義と正義を尽くした騎士達の最後の姿は、もう涙なしでは見られません。武士道が普遍的な価値であることを世界に示した傑作だと思います。
世界各国の俳優が演じていることも印象的でした。伊原剛志が演ずる敵方の騎士イトーとライデンの最後の決闘も見応えがありますが、やはり私はモーガン・フリーマンの存在感に圧倒されました。バルトーク卿が腐敗大臣ギザ・モットからの賄賂の要求を拒絶し、反逆罪に問われる裁判のシーン。自分の罪はギザ・モットの不正を知りながらもっと早く刃を向けなかったことだと言い放つモーガン・フリーマンの毅然とした姿に、感動を覚えない人はいないでしょう。
そこかしこで忠臣蔵とは微妙にストーリーが異なっていて、違いを探すのも一つの楽しみ方だと思います。堀部安兵衛はいたのかな?とか。年も暮れて、今年もまた赤穂浪士討ち入りの日がやってきますが、その前に「ラスト・ナイツ」を観に行かれることをお勧めいたします。