1月22日(金)
甘利大臣の収賄疑惑、大臣室で羊羹と一緒に多額の現金を受け取ったかどうか、記憶が曖昧だと繰り返しています。大臣以前に、政治家として、決してやってはならないこと、事実でないならば堂々と説明責任を果たすべきです。
甘利大臣は、TPP担当閣僚として、米国のフロマン通商代表と丁々発止の交渉をやったことで知られています。小麦,牛肉,豚肉,砂糖,乳製品といった農産品の関税について、細かい数字も把握して、アメリカ相手に関税撤廃の例外を勝ち取ったと報じられています。それだけ頭の良い人が、なぜ、現金を直接受け取ったかどうかの記憶については「曖昧」なのでしようか?納得している国民は誰もいないでしょう。
今日の記者会見で、甘利大臣は、自分自身が関わる疑惑については、一週間以内に調査結果を明らかにすると述べました。自分の記憶を辿るのになぜ一週間もかかるのでしょうか?このまま逃げ切って、スイスで行われるダボス会議に出席するようなことは許されません。
国会では平成28年度予算案の審議が始まります。今日の本会議において、きちんと説明するのかと思いきや、それもなく、そんな甘利大臣の演説など聞くに耐えません。「ゆ党」以外の全ての野党は退席し抗議しました。
年明けから日経平均は続落し、今でも株価は毎日大荒れです。原油価格の低下は国民にとっては朗報ですが、中国をはじめとする新興国経済の減速とあいまって、日本経済の先行きは急速に不透明になっています。
甘利大臣は政権中枢の経済再生担当大臣なのですから、この収賄疑惑が長引けば長引くほど、日本経済にもダメージを与えることになるでしょう。一日も早く、説明責任を果たし、出処進退を明らかにされるべきだと思います。