4月12日(火)
日本国憲法は、前文冒頭で「国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動」すると宣言しています。全ての国会議員が国民の皆様から主権の行使を託されている。私もそういう緊張感を決して忘れることなく、日々の仕事に邁進しています。それなのに、甘利前大臣は2ヶ月以上も国会に登院してません。預かった主権の行使を放棄し続けるのであれば、議員辞職して、治療に専念して下さい。国会議員の仕事はそんなに甘いものではありません。
国会ではTPPの審議が大揉めに揉めています。我々民進党は交渉過程を全部公開しろと主張しているわけではありません。国会に対してギリギリまで説明責任を果たして下さいと言っているのです。論点を整理した書類は真っ黒に塗っての開示でしたから、あとは答弁で説明して頂くしかないでしょう。交渉記録すら読んでない後任の石原大臣に説明できるわけがない。できるのはただ一人。アメリカのフロマン通商代表とサシでわたりあった甘利前大臣だけです。
もう一つは甘利前大臣の金銭授受問題。東京地検特捜部の強制捜査が始まりましたが、捜査中だからと言って、国会に何の説明責任も果たさないというのは許されません。1月に閣僚を辞任したとき、秘書の関与などは調査中だとして説明を拒み、「しかるべきとき」に明らかにすると約束したはず。あっせん利得罪が成立するかどうかは検察の判断ですが、甘利前大臣の監督責任や道義的責任は免れません。国会に出てきて、きちんと説明すべきです。
睡眠障害がどのような病気なのか寡聞にして承知しておりませんが、本当に1時間たりとも国会に出てこれないほど重病なのでしょうか。体力維持のため屋内階段を徒歩で昇降しているとの報道もありましたが、どちらが本当なのでしょう。いずれにしても、国民の負託に応えて頂きたいと思います。