拉致解決へ国際的圧力を。

5月12日(木)

衆議院で拉致特別委員会が開催され、私は野党の筆頭理事として審議に臨みました。拉致被害者全員の早期帰国を実現するためには北朝鮮との外交交渉が非常に重要となるので、拉致担当大臣だけでなく、外務大臣がいないと議論が深まらないのですが、多忙な両大臣の日程がなかなか整わず、今国会においては初めての開催となりました。安倍総理は拉致問題の解決は内閣の最重要課題だと何度も述べているのですから、関係大臣におかれても、もっと高い優先度を置いて日程調整していただきたいと思います。

拉致問題等特別委員会で質疑に立ちました。

拉致問題等特別委員会で質疑に立ちました。

答弁する岸田外務大臣。

答弁する岸田外務大臣。

拉致問題解決のために対話と圧力の双方が必要であることには、私も異論はありません。しかし、ともすると政府は北朝鮮との対話を重視し、圧力を疎かにしがちなので、私は国際的な圧力を強化する方途について提案するという形で質問しました。具体的には、北朝鮮との交渉に期限を設定した上で、①国連においては、拉致問題を国際刑事裁判所(ICC)に付託するための安保理決議の採択を目指すこと、②国連以外では、来るG7伊勢志摩サミットや8月のアフリカ開発会議(TICAD)で拉致問題を取り上げることを提案し、岸田外務大臣から答弁を求めました。

2016.5.12⑧

加藤拉致問題担当大臣の答弁。

加藤拉致問題担当大臣の答弁。

過去5回のTICAD首脳会議で拉致問題が議論されたことはありません。しかし、全国連加盟国193のうち,アフリカだけで53か国もあるのです。私は国際的な圧力強化のためにアフリカを味方に付けることの重要性を強調し、岸田大臣から、アフリカ諸国と人権・人道問題を議論することは重要であり、拉致問題についてもしっかり説明したいという答弁を引き出すことができました。もちろん国会審議はフォローアップが重要ですので、これからも政府の対応に目を光らせ、一刻も早い拉致被害者の帰国、拉致問題の解決に向けて全力を尽くしたいと思います。

本会議。

本会議。

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