6月21日(火)
23日のイギリス国民投票を前にして、EU残留を唱える野党労働党のジョー・コックス下院議員が兇弾に倒れました。2児の母でもある若き女性議員の非業の死に、私は心から哀悼の意を表します。実行犯と極右組織との関係が指摘される中で、夫のブレンダンさんは、妻は自分を殺した憎悪に対して全員が団結して闘うことを願っているとした上で、「憎悪には信念、人種や信仰心はなく、毒があるのみ」とコメントしました。コックス議員の遺志を継いで、イギリス国民は必ずや賢明な判断を下すことを願います。
EU残留派の先頭に立っている人に、この5月の選挙でロンドン市長となったサディク・カーン氏がいます。カーン氏は前労働党下院議員で、パキスタン移民2世のイスラム教徒。市長選では右派勢力からイスラム過激派となぞらえる誹謗中傷を随分受けたようですが、見事に当選し、現在では保守党のキャメロン首相と手を携えてEU残留を呼びかけています。党派を超えたイギリス国民・ロンドン市民の良識に敬意を表したい。それに比べて、我が国の政権与党は…。
舛添都知事が辞職し、私の友人である蓮舫参議院議員に知事選出馬の期待が高まりました。結局蓮舫さんは国政への初心を貫きましたが、その過程で、政権与党の国会議員から蓮舫さんの台湾との縁を誹謗中傷する発言が公然となされました。そもそも悪意あるネット上のデマに基づく発言で、蓮舫さんは直ちに反論していますが、あまりにも狭量・偏狭・狭隘、無神経で、私は怒りを通り越して悲しくなりました。次の都知事は2020年東京五輪の主催者であり、日本の顔なのです。このようなことを平然と公言する自民党には候補者選定に関与しないで欲しいと思います。