11月4日(金)
「我が党においては結党以来、強行採決をしようと考えたことはない」と明言したはずの安倍総裁率いる自民党等が本日、TPPを強行採決しました。そもそも自民党は、2012年の総選挙で「TPP断固反対」と主張していたはずなのに、なぜこんなに急ぐのか理解に苦しみます。
また何よりも、度重なる失言で2度も国会を空転させ、強行採決の発端となった山本農水大臣の言動は、TPPへの参加が農業や生活を直撃しかねないと懸念する農業関係者に対してきわめて不誠実であり、大臣としての資質を欠くものと言わざるを得ません。
この強行採決の影響で、本日の本会議で採決予定だった地球温暖化対策の新たな国際ルール「パリ協定」の承認も先延ばしとなり、「パリ協定」発効日に批准が間に合わない結果となりました。慎重審議すべきTPPに前のめりになり、急ぐべき政策を後回しにした安倍政権の失態です。
三笠宮さまの本葬に当たる儀式が厳かに営まれた日に、無理して強行採決するなどという無分別なことを、昔の自民党ならやらなかったろうと思います。