3月17日(金)
給付型奨学金制度を創設するための政府提出「独立行政法人日本学生支援機構法の一部を改正する法律案」について、文部科学委員会で参考人質疑が行われました。
参考人の一人、子どもの貧困対策センター「あすのば」理事の久保孝典さんは、現役の大学生です。高校生まで児童養護施設で育ち、今は民間の給付型奨学金を受け、さらにアルバイトもしながら自分で学費と生活費をまかなっているそうです。そんな彼の実体験からくる話に、私だけでなく多くの議員が胸を打たれたと思います。
自分には努力するエンジンが備わっていないと思っている。人は努力の向こうに成功や勝利があるから努力を積み重ねられる。苦しい環境で生活する子どもは、様々な困難な状況の中で、初めから報われる可能性がないと思い込んで、努力することを思いつきすらしない子も多い。進学したい、何かになりたい、あれをやりたい、そんな純粋な気持ちを、子ども達みんながそのままで叶えられるような社会になればいいと思っている。
今回、日本で初めて創設される給付型奨学金が、進学の経済的な壁を低くし、諦めていたことが叶う、努力を促すエンジンになることを願います。もっと拡充し、教育の無償化も進め、どんな環境にあっても誰もが進学を願えば、それができる国にしていかなければならない。そんな思いを改めて強くしました。