日米会談を見てー高市スマイルの裏で考えること

高市早苗総理が就任して間もなく、アメリカのトランプ大統領と首脳会談を行いました。
会談は終始、和やかな雰囲気で進み、笑顔で握手を交わす姿が印象的でした。政権発足からわずか一週間で会談が実現したことは、外交上、大きな成果と言えるでしょう。高市総理にとっては、まさに幸運なスタートです。

トランプ大統領と良好な関係を築けたことは、日本にとっても決して悪いことではありません。どんな時代も、国と国との信頼関係は外交の土台になります。緊張が続く国際情勢のなかで、同盟関係を安定させる意味は大きいと思います。

一方で、気になるのはその「中身」です。
防衛費のさらなる増額や、80兆円規模とも報じられる対米投資の内容が、まだはっきりしていません。朝日新聞は「日本が自分の考えで中長期の戦略を描けるかが問われる」と指摘し、毎日新聞も「対米迎合が先走っていないか」と懸念を示しています。

たしかに、アメリカとの関係は大切ですが、必要以上の“おべっか外交”であってはなりません。大事なのは、日本としての意思であり、国益にとって何が最も重要なのかということ。そこがぶれない外交であってほしいと感じます。

防衛費を増やすなら、どんな備えをどう進めるのか。巨額の投資をするなら、日本にどのようなメリットがあり、国益にかなうのか。そうした説明を、ぜひ誠実に行ってほしいと思います。

これらの点については、今後の国会でもしっかりと議論し、政府に説明を求めていきたいと思います。
外交には、笑顔の陰で見落としてはいけないことがあるのです。

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