6月15日(水)
舛添都知事がようやく辞表を提出しました。これだけ都民・国民から厳しい批判を受け、都議会の全会派が不信任決議案を提出したのですから、当然でしょう。もっと早く辞めるべきでした。この間、都政は混乱し、2020年東京オリンピック・パラリンピックの準備にも支障を来しています。その上、都知事の任期は4年ですから、2020年のオリンピックの真最中に知事選が行われることも確定しました。開催都市のトップが選挙をやりながら、全世界からやって来るアスリートやゲストをお迎えするなんて、本当にできるのでしょうか。本人も罪深いが、舛添氏を応援して都知事にした自民党と公明党も罪深いと思います。
2014年2月、安倍総理は舛添氏の応援演説で「私たち自由民主党、公明党、連立与党、全力で舛添要一さんの応援をしているんです。皆さん、舛添要一厚生労働大臣を誕生させたのは私であります。私が任命して舛添さんは厚生労働大臣になった。そしてその後の福田政権でもその職にとどまり、そして麻生さんも舛添さんしかいない、舛添さんにお願いをしました」と絶賛しています。2010年、舛添氏は新党改革を立ち上げて自民党から除名されたにもかかわらず、勝てる候補ということで全面的に応援したわけです。その結果がこのザマです。自民党はもう候補擁立に動いているようですが、都民・国民に迷惑をかけたことを真面目に反省しているなら、今回は自粛するのが筋ではないでしょうか。
混乱した都政の建て直しは急務ですが、とりわけ2020年オリンピック・パラリンピックが失敗しないようにして欲しい。多くの国民が心待ちにしている平和とスポーツの祭典だというのに、新国立競技場のデザインやり直し、大会エンブレムの選び直し、挙げ句の果てには誘致過程の贈収賄疑惑まで指摘され、問題山積です。一番の心配は施設の建設経費で、大会組織委員会が負担予定の7つの仮設競技場は3000億円で当初見積りの4倍に膨らみ、東京都が負担予定の新設10施設も見直し後で2576億円と、当初の見積りから1000億円以上増えていると報じられています。こんな調子で大丈夫なのでしょうか? 次の都知事には、本当にしっかりした方に就任していただきたい。切に祈っています。