11月22日(火)
また地震だ。5階の病室がぐらぐら揺れて、昨日の朝に続いて、今日の朝も、地震の揺れで目が覚めてしまった。確か、わたしが入院している病棟は耐震対応になっていないはず。介助棒に掴まってゆっくりとしか歩けない身だから、恐怖感でいっぱい。
テレビをつけてニュースに釘付けになる。気象庁の速報値では、マグニチュード7.4というから、あの悪夢のような東日本大震災を思い出して怖くなる。福島や宮城、岩手、千葉、伊豆など沿海部に対して「津波からただちに逃げてください」「海岸に近づかないでください」と絶え間なく続くアナウンサーの呼びかけに、わたしまで心臓がドキドキしてくる。
あの福島原発事故後の処理さえまだ終わっていないというのに、再び「使用済み核燃料が、、、」「汚染水の漏れは、、、」という解説を聞かされるなんて。今、福島の人たちはどんな気持ちだろう。どんなに恐怖だろうか。
「ただちに、逃げてください」と言われても、今のわたしと同じように1人では動けない病人、介護が必要な人、独居老人、幼い子どもはたくさんいるだろう。避難所まで誰がどうやって介助してくれるのだろうか。
いろいろ考えているうちに、また頭痛がひどくなってきた。目をつむる。