11月26日(火)
特定秘密保護法案が、衆議院を通過しました。賛成したのは、自民党、公明党。そして、ゆるゆるの修正で与党と合意したみんなの党です。
そもそも、この法案の中身については審議をすればするほど曖昧で不明確なことが多く、国民の皆さんに「国家の安全保障のために良い法案ができました」と胸をはれるような内容ではありませんでした。委員会審議で、森まさこ大臣の答弁は迷走しつづけ、「本当に大丈夫?」と思わせるシーンが続出したからなおさらです。
みんなの党では造反者が出ました。全員が納得するなかみになっていないようです。みんなの党に続き、修正案で合意したはずの維新は、採決の際に全員が退席し採決に加わらなかった行動に見てとれるように、修正合意した当事者でさえ納得できる法案に整っていないのです。
国家百年の計を決めるのだからこそ拙速であってはならないし、この法案に疑問を感じる多くの国民の声に応えるべきでした。
我が党としては、情報をいたずらに破棄せず適切に保存するという公文書管理法改正案、情報の公開の範囲を広げて手続きしやすくする情報公開法改正案、外国との情報共有に必要最小限度な秘密を指定し、適正に保護するために特別安全保障秘密適正管理法案、何を秘密にするのかは第三者が行うよう、情報適正管理委員会設置法、国会が必要と認めた場合の提供義務を新たに定める国会法改正案という5つの対案を提出し、与党に審議を求めてきました。
自民党を勝たせすぎた、こんなはずじゃなかった、国民につけが回らないようにして頂きたい。謙虚に、真摯に、議論を尽くす国会運営を望みます。