11月28日(木)
中学校時代、バレーボール部の監督としてご指導頂いた恩師が亡くなり、急遽、地元に戻りご葬儀に参列しました。
数週間前にお会いした時は、いつもと同じ穏やかな笑顔で「いろいろ大変だろうけど、頑張って。」と励ましの言葉をかけて頂いたばかりなのに、突然の悲しいお別れに、世の諸行無常を思います。
私が中学生だった時代は、先生方は厳しくて、とりわけ体育、スポーツの教師によく叩かれました。頬を叩かれたり、お尻に青アザができたこともありました。親は、娘をかばうどころか、「うちの子が悪いのだから、先生、叱って下さい」と。それが普通に容認されていた時代だったように思います。
でも、先生は決して生徒を怒鳴ったり叩いたりせず、「ドンマイ!ドンマイ!大丈夫。」どんな場面でも、でっかい笑顔で包み込んでくれ、叩かれたことは一度もありませんでした。
昨年末の総選挙の時、苦戦を嘆き、腐っていた私に、「絶対絶命のピンチのとき、キャプテンのおまえは絶対あきらめなかったじゃないか。同点に追い込まれても、しつこく粘って粘って、1点、また1点、お前のサーブで逆転したじゃないか。チームを引っ張ったじゃないか。大丈夫だよ。最後まであきらめるな」と励ましてくれました。さすがに泣けました。
数十年にわたる長い教員生活で、何千人もの教え子がいたと思います。それなのに、こんな小さなエピソード、私自身が忘れていたシーンを、今もなお覚えていてくれたことに驚きました。そして、先生の教え子だったことを幸せに思いました。
先生、ありがとうございました。仏様のような、日だまりのような、先生の暖かい笑顔を忘れません。そして、私もいつか誰かの日だまりになれたらいいなぁと思います。