県議会の多数決で「県民意思」は示せない。

花角知事が柏崎刈羽原発の再稼働を近く容認する方向だと、地元紙・全国紙で連日のように報じられています。さらに、12月県議会での議決を「県民の意思の確認方法」と位置付ける動きも伝えられています。

花角知事は知事選で、柏崎刈羽原発の再稼働の是非について「県民に信を問う」と掲げ、県民の声を大切にする姿勢を示し、当選しました。

これまで「信を問う」方法については明確にしてきませんでしたが、直接、県民の意思を確認する方法は、知事選か県民投票だと考えられてきました。ところが、今になって突然「県議会での多数決も県民意思の確認方法のひとつだ」とする方針が示されました。このような方針転換には驚きを禁じ得ませんし、知事は選挙で掲げた公約をどのように守るつもりなのか、県民に説明する責任があります。

さらに驚くことに、今朝の新潟日報が報じた柏崎刈羽原発再稼働に関する県議会議員アンケートでは、自民党県議の多くが回答を避け、再稼働について「判断できない」とする議員も複数いました。ご自身の意思を示さない自民党議員が多数を占める議会で、県民の意思が本当に確認できるのでしょうか。

原発の問題は、県民の命と暮らしに直結します。3.11東日本大震災の福島の事故を二度と起こしてはならない。東京電力は原発を動かすだけの信頼に足りるのか。雪が積もる冬に事故が起こった場合、果たして避難できるのか。

多くの県民が原発再稼働に不安を感じているなか、無責任な県議会での多数決で地元の同意をつけることに断固反対です。

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