荻川まきこ会の新年会とJR東労組の新春旗開きに出席

1月13日(月)
安倍総理がアフリカを訪問しました。「地球儀を俯瞰する外交」の一環だそうです。周辺国との二国間関係を見詰めるだけではなく、地球儀を眺めるように進める外交のことだそうですが、日本にとって大切な周辺国との関係がガタガタしたままで、まともな外交ができるわけがありません。10日、南スーダンで国連平和維持隊(PKO)として展開する韓国軍が自衛隊から提供を受けた弾薬を返還したことは、そのことを如実に示しました。

2011年、南スーダンが独立するにあたり、私は日本政府を代表して南スーダンを訪問し、外務大臣とお会いして外交関係を樹立しました。それだけに、南スーダンの情勢については、注目していたのですが、残念ながら、現在、南スーダン情勢は緊迫しています。政府軍と反政府軍の対立の背景には民族問題も複雑に絡んでおり、大量の国内避難民が助けを求めて国連施設に殺到しているそうです。こうした状況に対応するため、安全保障理事会はPKOの増派を決定しました。現地の韓国軍は、弾薬が不足して人道上の任務が果たせないために、日本の自衛隊に弾薬の提供を要請したそうですが、これが韓国国内から厳しい批判を招きました。あげくの果てには、日本は人道上の問題を政治利用しているとの批判もありました。

私は韓国の反応を擁護するつもりはありません。今回自衛隊が韓国軍に弾薬を提供したことは正しい判断だった思うし、現地の韓国軍司令官は謝意を表明したとも聞きます。しかし、今回の日韓間のゴタゴタによって、国連関係者は随分神経を使ったのではないでしょうか。南スーダンで無垢の市民が虐殺されているかもしれない。そのために国連は何ができるか真剣に考えている時に、日韓間の問題を持ち込まないでくれというのが、国連関係者の本音でしょう。

世界が注目し、そして悩んでいる南スーダン。どうしたら平和を取り戻すことができるのか。安倍政権が掲げる「積極的平和主義」が問われていますが、残念ながら、周辺国とまともな外交ができない国が国際社会の期待に応えるのは難しそうです。

荻川まきこ会の新年会で花束を頂きました

荻川まきこ会の新年会で花束を頂きました

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JR東労組の新春パーティーでご挨拶

JR東労組の新春パーティーでご挨拶

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