憲法改正には謙虚に。

5月7日(土)

4月29日に放送されたテレビ番組において、安倍総理が憲法第9条の改正に慎重な政治家・政党を称して「思考停止している」と述べたそうです。日本国憲法は非常に厳格な改正手続を定めた硬性憲法ですから、国会においては広く政治勢力を結集し、かつ、真の意味における国民的議論を経なければ改正できません。本当に改正を目指すなら、自分と異なる思想信条を持つ人を罵倒するような物言いは百害あって一利なしだと思うのですが…。

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日本国憲法の平和主義は、国民主権、基本的人権の尊重と並んで、最も重要な基本理念です。自民党には、現行憲法は戦後GHQに押しつけられたものだから改正すべきだと主張する人々がいますが、憲法が国民に受容され、根本規範として支持されてきたその後の長い歴史を捨象した暴論だと思います。第9条の、特に第2項を改正するのであれば、慎重にも慎重を期するのは当然であって、私は改正に慎重な方々に「思考停止」などと申し上げる気には全くなれない。もっと謙虚でいたい。安倍政権の下では、とても憲法改正には賛成できないと思う所以です。

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