本当の危機は来るか?

5月8日(日)

ゴールデンウィークの最中に、アメリカから驚くべきニュースが飛び込んできました。大統領選挙の予備選でテッド・クルーズ上院議員が撤退を表明し、ドナルド・トランプ氏が本選の共和党候補になることが決定的になったというのです。

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排外主義的、差別主義的、孤立主義的な言動を繰り返すトランプ氏。共和党の別名は「歴史ある偉大な政党(Grand Old Party)」だそうですが、今回のことで「共和党は死んだ」と報じる米メディアもあるようです。

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日本では、これで民主党のヒラリー・クリントン氏が次期大統領になる可能性が高まった見る向きが多いようですが、本当にそうでしょうか。以前このブログでも書きましたが、対抗馬のバーニー・サンダース上院議員は、アメリカ政治においてずっと異端視されてきた民主社会主義を標榜しているのです。この期に及んでもまだ引き離すことができないのですから、クリントン氏は選挙に弱いと見られても仕方がありません。

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何よりも恐ろしいのは、トランプ氏の大衆煽動力です。極端に排外主義的な言動ゆえに、誰もが泡沫候補と見ていたし、当初私もそう思っていました。伝統的にアメリカ政治の分析に長けていると言われる英国ですが、キャメロン首相ですら、昨年12月段階では「トランプ氏が英国に来れば、全国民が団結して抗議するだろう」と議会で答弁していました。そういう人がここまでのし上がって来るということは、これまでの尺度では最早この大統領選は計れないということです。

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各国は、トランプ大統領の誕生という最悪の事態に備えるべきでしょう。東アジアの安全保障環境が厳しさを増しているとよく言われます。しかし、本当の危機は太平洋を越えてやって来るかもしれませんね。

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