北朝鮮に圧力を。

5月10日(火)

9日、朝鮮労働党大会が閉会しました。金正恩第1書記が北朝鮮は「責任ある核保有国」だと改めて強調したことや、新設の「党委員長」に就任したことなど,世界のメディアが毎日のように大きく取り上げ、私も克明にフォローしてきましたが、ついに金第1書記が拉致問題に触れることはありませんでした。それどころか、日本について「わが民族への過去の罪悪を反省し、謝罪すべきで、南北統一を妨害してはならない」と述べたと報じられたことには、耳を疑いました。

GWが明け、国会も本格的に再開されました。代議士会にて山尾政調会長と。

GWが明け、国会も本格的に再開されました。代議士会にて山尾政調会長と。

2002年9月、小泉総理が北朝鮮を電撃訪問し、金正日国防委員長と会談を行い、日朝平壌宣言を発表しました。この宣言の二段落目には、「日本側は、過去の植民地支配によって、朝鮮の人々に多大の損害と苦痛を与えたという歴史の事実を謙虚に受け止め、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明した。」とはっきりと書かれています。拉致問題については一言も記述がないのに、過去の植民地支配について、北朝鮮に対して、文書をもって明確に謝罪しているのです。今回の金正恩第1書記の発言はこの平壌宣言における日本の表明を無視するもので、全く受け入れられません。

正副幹事長・党務局長会議。

正副幹事長・党務局長会議。

枝野幹事長の挨拶。

枝野幹事長の挨拶。

4日、ニューヨークの国連本部において北朝鮮の人権侵害に関するシンポジウムが開催され、拉致被害者の家族の方々が参加されました。加藤拉致担当大臣も参加され「北朝鮮に誠実な行動を促すうえで、国際社会の連携は欠かせない」旨述べたと報じられています。国連の場での発信はとても大切なことですが、政府の役割はそれを具体的な外交交渉につなげていくことではないでしょうか。北朝鮮による人権侵害は「人道に対する罪」にあたるとして、安全保障理事会でも議題になっているそうです。日本が非常任理事国としてメンバーでいる間に、拉致問題についても安保理決議を採択し、圧力を強化して欲しいと思います。

若者の未来を支える奨学金制度を考える院内集会。

若者の未来を支える奨学金制度を考える院内集会。

主催者を代表して、神津中央労福協会長挨拶。

主催者を代表して、神津中央労福協会長挨拶。

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