現場の切なる思いを訴える。

3月13日(月)

先週、衆議院文部科学委員会で、永岡文部科学大臣の所信に対する質問を行いました。

まず、3月7日のH3ロケット1号機の打ち上げ失敗について取り上げました。地元新潟県の長岡高専から始まったベンチャー企業も技術面でかかわっていたこともあり、本当に成功してほしいと願っていましたが、残念な結果になりました。

開発費2000億円のロケットと380億円の新たな人工衛星です。今後の我が国の宇宙開発利用に大きな影響を与えてしまうことを懸念しています。

次に、新学期以降の学校における感染症対策を取り上げました。

マスク着用だけでなく、3年間続けてきた毎日の検温や消毒、教室のパーテーション設置は不要になるのか、給食時の黙食や音楽の合唱はどうなるのか、スクールサポートスタッフは減員されないのか、現場は何も分からないまま新学期の準備を進めなくてはならないのです。

永岡大臣は、4月1日以降の学校のマスクの在り方とコロナウイルス感染症対応を3月13日の週にも発表すると答弁しましたが、文部科学省にお問い合わせいただければ対応するとも発言され、全くとんちんかんだと思いました。

5類に移行する5月8日以降の様々な変更についても、できるだけ早く現場に通知するよう強く求めました。

続いて、国の取り組みとして公立小中学校の給食を無償化すべきと申し上げました。

家庭の事情で朝ごはんを食べずに学校に来る子どもが増えています。学校給食が唯一の命綱のような環境にある子どもたちもいます。

物価高騰が続く中、地方創生臨時交付金を活用して、多くの地方自治体が、給食費の無償化や負担軽減に独自に取り組んできましたが、新年度から交付金がないことから、4月以降給食費の無償化を泣く泣く取りやめる、三条市のような自治体が全国各地で出てきます。

多くの家庭で家計が苦しい中、今こそ給食の無償化をやっていただきたいと申し上げましたが、永岡文部科学大臣からはゼロ回答。子育て家庭の切なる思いが理解できてないのです。

最後に、学校栄養教職員・事務職員の増員や、学校給食調理員の過酷な労働環境の改善に向けた配置基準の見直し・施設整備を求めましたが、これも従来通りの回答にとどまりました。

学校教育現場や子育て家庭の切なる思いを、文科大臣にはもっと深刻に受け止め、日々改善・改革してほしいと思います。

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