雪解けの日韓関係。

3月17日(金)

東京では桜が開花し、春の訪れを実感する日が続いています。凍てついていた日韓関係がようやく雪解けに向けて動き出しました。

尹錫悦韓国大統領と岸田総理との首脳会談が総理官邸で行われました。

最も近い隣国であるにもかかわらず、約12年もの間、韓国大統領の来日が実現しなかったことが、いかに日韓関係が冷え切ってしまっていたかを示しています。

大統領選挙での公約に掲げていたとはいえ、韓国国内に反発の動きもみられる中来日し、「難しい経験をしてきた日韓の両国関係の新しい出発」(尹錫悦大統領発言)に踏み切った、尹大統領の英断には心より敬意を表します。

両国首脳が相互に訪問する「シャトル外交」の11年ぶりの再開、経済安全保障に関する協議体の創設、安全保障対話の再開などが首脳会談で合意されました。

両国間にある多くの懸念事項もこれから解消・緩和につながっていくことが期待されます。

一方で、北朝鮮が会談当日の朝に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を日本海に発射しました。

関係の改善に向かう日韓両国と、その動きを後押しする米国に対する牽制と見られていますが、牽制のためにミサイル発射という暴挙を行う北朝鮮に向き合うためにも日米韓の連携は極めて重要です。

今回の会談によって、日韓関係の正常化に大きな一歩を踏みだしたことは間違いありませんが、これから順調に進んでいくかについては残念ながら不安もあります。

3月6日に韓国政府が発表した元徴用工問題に関する解決策について、世論調査によると韓国国内の約6割が反対しているからです。

韓国の国内問題と傍観するのではなく、尹錫悦大統領の英断に答えて、両国間の歴史問題に真摯に向き合う等、日本としてもできうる限りの外交努力を積み重ねていかなくてはいけません。

我が党の泉代表も尹錫悦大統領を表敬訪問、会談しましたが、地域の平和と安定のため日韓関係の強化・発展に寄与していきたいと思います。

  • URLをコピーしました!
目次