「異次元」どころか、小粒すぎる政府の少子化対策

4月7日(金)

政府は、岸田首相が掲げる「異次元の少子化対策」のたたき台を発表しました。

「異次元」というからには、想像をはるかに超えるような内容・規模の政策が打ち出されるのかと期待したのですが、既存政策の小幅拡充ばかりで、がっかりしました。

まず、学校給食費の無償化について、自民党の提言に盛り込まれていたことから、政府のたたき台においても、当然「学校給食を無償化する」とはっきり打ち出されるものと考えていたところ、「学校給食無償化に向けて課題の整理を行う」という表現になってしまっていました。

学校給食無償化を約束したものではなく、「課題の整理」がいつまでかかるかもわかりません。これでは学校給食無償化に一歩どころか半歩進んだとも言えません。

また、来年度からの奨学金の新制度についても発表されましたが、対象者の拡大幅も支援の拡充幅もあまりに小さく、不十分極まりない内容です。

奨学金の見直しを議論してきた文部科学省の有識者会議で座長を務めた大学教授でさえも、「新制度にどれだけのインパクトがあるかは疑問」、「内容に新味がなく、学生によっては現行制度に比べて恩恵がないかもしれない」と発言しています。

立憲民主党が掲げている、国公立大学の授業料無償化、私立大学生・専門学校生に対しても国公立大学と同額程度の負担軽減に比べてはるかに乏しい支援内容です。

さらに、2012年に三党で合意していた保育士の配置基準の見直しについて、やっと改善の具体策を示しましたが、遅すぎる上にこれも内容が不十分と、どの政策も以前から指摘されてきた課題の小幅改善でしかなく、これでは「異次元」どころか、「最低限にも届かない周回遅れ」の少子化対策です。

立憲民主党は、チルドレン・ファーストの考え方の下、分断をなくし、社会全体で子どもの育ちを応援する、もっと良い「子ども・子育てビジョン」を3月に取りまとめ、政府のたたき台よりも数歩先を行く取り組みを掲げています。

少子化傾向の反転という極めて難しい政策目標の達成には、政府のとりまとめでは全く不十分であり、私たちの支援策が必要であることを訴えていきます。

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