2月17日(月)
私は、国交省の国土豪雪分科会の特別委員を拝命しており、今日は国交省、新潟県、長岡市の職員の皆さんと一緒に視察に出かけました。
平成16年に発生した10.23中越大震災の震源地だった長岡市川口地区は新潟県でも有数の豪雪地帯の1つであり、例年4メートルもの雪が積もります。
「今年はまだ少ないほうだよ」と地元の方は笑っておられましたが、道路の両端にそびえる雪壁を見れば、さぞや苦労の多い毎日だと想像できます。
ご多分に漏れず、高齢化、人口減少が進む木沢地区集落ですが、NPOと協働で「越後雪かき道場」という除雪ボランティアを育成する研修会を開催しており、雪降ろし事故ゼロモデル地区として、雪降ろし安全の普及啓発に取り組んでいます。全国各地から要請があり、雪降ろし指導に出かけたり、また大勢視察に来られるそうです。
日本全国では、年間約100人もの人が雪降ろし中の事故で亡くなっていて、その多くがお年寄りです。雪の生活慣れている高齢者ほどロープやヘルメットなど安全対策を軽視してしまう傾向があるのかもしれません。
屋根に、除雪用アンカーを設置し、雪降ろし用の安全帯やロープを身に付け、必ず2人以上の複数で行えば、雪降ろし作業中の事故を減らすことができると説明を受けました。
こうしたNPOや地域の自主的な取り組みに加え、市町村や県、国の役割を明確にして、安全対策が徹底される仕組みを推進したいと思いました。
やはり「百聞は一見に如かず」ですね!寒いなか、親切にご案内頂いた地元の皆様、長岡市、県当局、国交省に感謝申し上げます。
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