11月13日(木)
北京で安倍総理が習近平国家主席と会談しました。時間はわずか25分間。約10時間会談したオバマ大統領と比べるつもりはありませんが、それにしても一体何の成果があったのでしょうか。小笠原の海では,もの凄い数の中国密漁船が平然と赤珊瑚の盗取を続けていますが、それについてはどれだけ議論できたのでしょうか。
首脳会談の直前に発表された合意文書は更に驚きます。尖閣諸島について、日中が「異なる見解を有していると認識」するとの記述があるのです。
尖閣をめぐって領有権の問題は存在しないというのがこれまでの日本の揺るぎない立場だったはず。
外交交渉を玉虫色の合意で纏めることはあります。しかし、国家の根幹に関わる領土について、それをやっては絶対にいけないと思います。中国はこの文書を使って「日本は領土紛争の存在を認めた」と世界中で喧伝するでしょう。民主党政権を「対中弱腰」と批判したのは一体誰だったか?同じ言葉をそのままお返します。