安倍総理の靖国神社参拝に思う

1月20日(月) 安倍総理が靖国神社を参拝してから3週間。今だに世界では波紋が広がっています。そんな中、米国政府が「失望」を表明したことについて、総理の側近が「揚げ足とりだ」と批判しているとの報道を目にしました。事実であれば、この政権は本質を全く理解していない、極めて危うい政権か、耐えられないほど浅薄な政権だということになります。

全国社会保険労務士会連合会・政治連盟新春賀詞交換が開催されました。

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私は祖国のために戦った英霊達に誠の気持ちを捧げることはとても大切だと思っています。だからといって、内閣総理大臣が靖国神社に参拝するのは適当ではない。なぜならA級戦犯が合祀されているからです。1億総玉砕などと唱え、祖国を滅亡の淵にまで追いやり、多くの国民の失った戦争の指導者は、一般の国民とは立場が違います。A級戦犯が合祀された1978年以降、なぜ天皇陛下は一度も参拝していないのか。我々国民はよく考える必要があると思います。
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外交問題としての靖国問題の本質は、対米関係にあります。当然でしょう。日本が激戦を展開した最大の相手は米国。アメリカ人にしてみれば、日本は米国の領土を組織的に攻撃した唯一の国家であって、日本の戦争指導者を許すことはありません。換言すれば、サンフランシスコ平和条約で日本が極東軍事裁判の審判を全て受け入れたことが、その後の日米関係の基盤となっている。そして、日米両国の多くの関係者が戦争の傷跡を乗り越えて、並々ならぬ努力を積み重ねて、現在の同盟関係が成り立っているのです。
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日本国民の代表である内閣総理大臣がA級戦犯を合祀する靖国神社を参拝すれば、戦争指導者の正当化に繋がる。そうとらえるのは中国だけではなく、米国もそうなのだということを忘れてはなりません。安倍総理の靖国参拝に米国が「失望」を表明した背景に、こうした歴史的背景があることは間違いない。単に、日韓、日中関係の悪化に失望したのではないのです。 安倍総理は「地球儀を俯瞰する外交」を展開しているそうですが、まず一番大切な周辺国との関係を何とかしてもらいたい。そして、戦争を乗り越えて築き上げた日米同盟関係も、まさに独仏関係のように、適切な歴史認識の上に成り立っているのだということを肝に命じて行動して頂きたいと思います。

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