1月13日(水)
昨日も、今日も、予算委員会で、安倍総理は野党議員の質問に対して答弁に窮すると、色をなして「枝葉末節な議論だ!」と放言しています。政府は予算案の審議を国会にお願いしている立場にあるのですから、もう少し謙虚に答弁して欲しいものです。
13日に我が党の山尾志桜里議員が総理の「パートで25万円」答弁について質問したときは、特にひどかった。
厚労省の調査によれば、従業員5人以上の会社でのパートタイム労働者の平均賃金は月額9万6638円ですから、パートで月収25万円という総理の認識は相当浮き世離れしています。びっくりぽんです!
もっと驚いたのは「アベノミクスで景気が良くなったからと安倍家の妻が働き始める」と発言したことです。
パートタイム白書によれば、主婦パートの8割は「生活維持と家計補助のために働いている」と答えています。パートに出ている女性の大半は、夫の給料だけでは生活できない、あるいは年金だけでは生活できないから働いているのではないでしょうか。景気が良くなってきたから働こうなどという話は、少なくとも私の周囲で聞いたことありません。
これは枝葉末節なことではありません。総理は形勢不利と見ると、枝葉末節だと言って野党議員を非難していますが、庶民の現実の生活、生活感覚を知らずして、政策は作れないはずです。
予算委員会は政府の予算案を審議する場であり、国民生活に関する政府の認識・評価は予算案の前提となるものです。それを国会の場で説明する最終責任を負うのは内閣総理大臣です。その総理の認識がこんなにも実態からかけ離れているとは。唖然とします。
山尾議員は安倍総理に「この感覚のずれを率直に受け止めて修正しない限り、女性活躍や希望出生率1.8実現などはできない」と厳しく指摘しました。まさにその通りだと思います。権力者は謙虚たるべし。古今東西の賢人が異口同音に述べてきたことを、もう一度噛みしめて頂きたい。