7月2日(日)
東京都議選の結果が出ました。残念ながら、わが党は存在感を示せず現有議席を割り込みました。党を挙げてテコ入れしたにも関わらず、厳しい結果になったことを、大いに反省したいと思います。(私が担当した中野区の西沢けいた候補が当選したことは良かったですが。)
小池知事率いる都民ファーストと公明党の異色コンビに期待を寄せる風が吹きました。やはり小池百合子知事は華があり、人気が圧倒していたと思います。他方、自民党は歴史的な大敗という結果に終わりました。国政における安倍1強の驕りや緩みに呆れ、怒っている有権者が多かったことが証明されました。
最終盤、秋葉原の駅前でマイクを握った安倍総理は、聴衆の一部から、帰れコールが沸き上がると「こんな人たちに、私たちは負ける訳にはいかない!」と指を立てて絶叫しました。総理大臣が国民に対して、「こんな人たち」などと言うなんて、心底驚きました。
私も、これまでの政治経験でいろんな経験をしてきました。十人十色、みんなそれぞれに主義主張があるし、多様な意見をもっています。街頭で、辛辣なヤジを浴びせられることは少なくないし、睨むような厳しい視線も向けられます。罵声や怒鳴られること、無視されることもしょっちゅうです。でも、それが普通の世の中だし、有権者一人一人が自分の投票権を自由に行使できるのが民主主義国家における選挙です。たとえ意見が違ったとしても、自分のことを応援していなくとも、「こんな人たち!」なんて思わないし、軽々に言ってはいけない。ましてや総理大臣なのですから、国民の皆様のどんな思いも謙虚に受け止めます、という大きな度量が欲しかった。
おべっかいとお友達ばかりに囲まれていると、意に沿わない意見は耳に届かなくなるし、自分を批判する者は敵だと見なすようになっちゃうのでしょうね。気にくわないメディアや国民を誹謗したり、攻撃するどこかの国の大統領にそっくりになってきました。
森友学園、加計学園をめぐる一連の疑惑をはじめ防衛大臣の失言、魔の二回生の不祥事等いろいろありましたが、「丁寧に」「謙虚に」「真摯に」などと言いながら、言行不一致の言動を繰り返している安倍総理の驕り高ぶる態度に有権者はNOを突きつけたのです。