8月3日(土)
新潟県三条地域振興局と加茂市主催の防災講演会が加茂市産業センターで開催され、参加してきました。
冒頭、加茂川水害と復旧の記録映画を見ました。よくぞ貴重なフィルムを残して下さった!当時の苦労が伝わる貴重な記録でした。
加茂市は、昭和42年、44年、45年と連続して大雨による水害に見舞われ、特に、44年の水害では乳児をおんぶしたまま川に流されてしまった母親を含む9人の市民が亡くなりました。
加茂川の川幅を広げ、橋を架け替える改修工事には、14年の歳月がかかり、300億円の予算が投入されました。家屋、公共施設、消防署や映画館など1276軒が移転した大工事でした。(当時のお金ですから、大変な金額です)
わたしは、ちょうど水害が起きた年の昭和44年生まれなので、母が水害の恐怖のなかで必死に命を守ってくれたのだと思いました。
また、記録フィルムの中に、田中角栄代議士や、皆川良二市長、当時自民党の県議だった父の姿も在り、感慨深かったです。
市職員の不眠不休の働き、工事にあたる人々の逞しさ、行政に協力する市民の熱意が、古い映像のひとコマひとコマから伝わってきました。
現在の加茂市の町のかたちが、この加茂川水害と大改修からスタートし、さらにここから先の町づくりに、どんな活路を見いだしていくのか、みんなで考える良い機会だったと思います。
新しい藤田市長のもとで、防災ハザードマップが市民に公表されました。行政に頼りきるのではなく、自分の命は自分で守るという意識をもち、市民一人一人がこのマップを参考にして、いざという時に備えていくことが大切ですね。