被爆75年。

8月6日(木) 

広島に原爆が投下されてから75年目を迎え、広島市で平和祈念式典が挙行されました。コロナ禍で出席者を制限しての式典となりましたが、悲惨な戦争と原爆で数えきれない人々の尊い命と幸せが破壊されたことを絶対に風化させてはならないし、今なお痛みと苦しみを抱えながら生きている人々に寄り添っていきたい。

倫理法人会の記念行事は、感染防止対策をしっかりやった上で開催されました。

安倍総理の挨拶では、今回も、核兵器禁止条約について言及がありませんでした。「立場の異なる国々の橋渡しに努める」と述べるだけでは、具体的に日本はこれまでどんな貢献をして、どのような成果があったのか分かりません。推定核弾頭数、米国7650発、ロシア8420発とも言われています。中国や北朝鮮も核保有国です。世界の政治リーダーが自国第一主義を叫び、国際協調路線を無視するような潮流のなかで、唯一の被爆国である日本の果たすべき役割、責任は他国に増して重大だと思います。

2017年に採択された核兵器禁止条約の批准は40ケ国に達していますが、日本政府は批准していません。核保有国である米国の傘の下に守られている日本政府の立場としては、核兵器禁止条約の批准は困難ということなのでしょうが、被爆者のみならず多くの国民にとって理解に苦しむ選択であり、核兵器廃絶を望む世界中の人々からも不可思議に思われているのではないでしょうか。

米国は日本にとって重要で大切な同盟国ですが、だからといって言うべきことを言わず、曖昧な立場をとってやり過ごすのはおかしい。日本政府は核兵器の非人道性を訴え続けると共に、率先して禁止条約に加盟して核なき世界が実現するよう真剣に取り組んでほしい。