11月12日(木)
世界が注目した米国大統領選挙、民主党のバイデン前副大統領が勝利を確実にしました。パリ協定やWHOからの離脱など地球規模課題に関して、トランプ政権の下で逆走していた国際協調路線に復帰されることを期待しています。分断や対立をあおる政治ではなく、米国が再び世界各国の尊敬と信頼を集める超大国として再生されることを願います。
バイデン氏から副大統領に指名されたカマラ・ハリス上院議員は「わたしは女性として最初の副大統領になるだろうが、最後にはならない。」と演説しました。原稿に目を落とすこともなく自らの言葉で堂々と国民に語りかけたバイデン大統領の演説同様、とても感動しました。多様性の国、米国においても、女性やマイノリティーへの偏見や差別は根強く、特に政界においては「ガラスの天井」を打ち破る挑戦がずっと続いてきましたが、今回、女性を副大統領に抜擢したバイデン氏はさすがだと思います。米国社会はこれから大きく変わっていくことでしょう。
各国議会を比べた世界ランキングで、我が国は167位という不名誉な地位にあります。政治分野において、女性の進出、登用が進まず、女性の衆議院議員は未だに1割未満、女性閣僚はたったの2人です。女性自身の努力に任せるだけではどうにもなりません。菅政権は、この残念な現状を打破するためにどう努力されるのでしょうか。