3つの違和感。

6月1日(水)

1日、通常国会は閉会し、安倍総理が消費増税の2年半延期を正式に表明しました。夕刻の記者会見に大きな違和感を感じたのは私だけではないでしょう。まず、「これまでの約束とは異なる新たな判断」って、一体何ですか? 2014年11月に衆議院を解散したとき、17年4月には必ず増税する、アベノミクスで増税可能な経済状況を作ると断言したことを違えたのですから、まず正直に国民の皆様に対するお詫びから入るのが筋でしょう。これが第一の違和感。

拉致問題特別委員会。

拉致問題特別委員会。

文部科学委員会の閉中手続き。

文部科学委員会の閉中手続き。

第二に、総理はアベノミクスは失敗していないと力説し、都合の悪い指標を全て捨象した上で、有効求人倍率が1を超えていることを成果として強調してました。これも違和感。日本社会が直面する最も深刻な構造問題の一つは生産年齢人口(15~64歳)の急速な減少です。ここ3年ほど毎年なんと116万人ずつ減少しているのです。換言すれば、有効求人倍率が高止まりしているのは、人口構成が急激に変化していることの帰結であって、好況だからではありません。むしろ、地方の中小企業が人手不足と業績悪化に苦しんでいる実態を知っていたら、こんなことで胸を張れるはずがないのですが…。

今国会最後の代議士会。

今国会最後の代議士会。

三つ目の違和感は、伊勢志摩サミットでの「合意」を消費増税再延期の理由としたことです。G7サミットにその年の議長国の意向が強く反映されるのは常識に属する話で、議長国のメンツを潰すようなことをするメンバー国はありません。安倍総理の唐突なリーマン発言にG7首脳が当惑したことは世界の主要紙が報じてますが、自分で煽って自分で纏めた首脳宣言を増税再延期の理由に使うというのは、いくら何でも「マッチポンプ」が過ぎますよ。

熊本から上京された水俣病患者会の皆様との意見交換。

熊本から上京された水俣病患者会の皆様との意見交換。

今年の通常国会は1月4日から始まる長丁場でした。しかし、総理がこれまでの答弁を全て覆し、大方針転換を発表した日に国会は閉会しました。われわれ民進党は予算委員会の開催を求めましたが、与党は応じませんでした。それなら国会って一体何なのでしょうか?失敗したアベノミクスをこれから先も加速させて痛手を負うのは国民の生活です。無責任極まりない安倍内閣の打倒に向け、参院選の応援に頑張りたいと思います。

両院議員総会に出席。

両院議員総会に出席。

岡田代表の挨拶。

岡田代表の挨拶。

ご勇退をされる参議院議員の先生方。今日までお疲れ様でした。

ご勇退をされる参議院議員の先生方。今日までお疲れ様でした。

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