皇室の在り方。

9月9日(金)

天皇陛下が生前退位のお気持ちを表明されて以来、皇室の在り方に関する議論が活発になって来ました。初めて皇室典範の改正という歴史的作業に取り組む以上、皇室の在り方についての国民的議論は避けられないのでしょう。そうした中で、自民党幹部が皇位の男子継承は時代に合わなくなってきていると発言し、女性天皇を容認する発言をしましたが、私は素直に歓迎したいと思います。女性が輝く社会と言いながら、日本国民の象徴が男性だけに限られるということの意味を、私たちは真剣に問わねばならない時代になったのです。

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エリザベス女王が歴代最長在位記録を日々更新している英国ですが、王位継承をめぐる男女平等が実現したのは、意外にも2013年のこと。それまでは男子継承が原則で、男子がいない場合にのみ女子の王位継承が認められていました。換言すると、もしエリザベス女王に弟がいたら、彼女は即位していなかったということです。時代の趨勢を敏感に感じとり様々な改革を行ってきた英国王室ですが、男子継承から長子継承に変わったのがたった3年前なのですから、そう簡単な課題ではないことが分かります。

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私は女性が皇位を継承できる時代が来るべきだと思いますが、同時に、象徴たる天皇の地位は国民の総意に基づくのですから、女性天皇の誕生が国民から自然な形で祝福されねばならないとも思っています。逆説的ですが、一国の首相が「女性が輝く社会を実現します!」などと選挙で連呼しているうちはダメなのかもしれません。

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