10月6日(木)
北朝鮮は、10月4日には我が国上空を通過する形で弾道ミサイルを発射し、今日も日本海に向けて発射しました。今年に入ってから20回以上にわたって弾道ミサイルの発射を繰り返し、年間発射数過去最多です。
我が国の安全保障にとって重大かつ差し迫った脅威であるとともに、地域及び国際社会の平和と安全を及ぼすものに他なりません。
5日の衆議院本会議において、北朝鮮に対し厳重に抗議し、最も強い表現で非難し、さらに挑発行動を中止し、核・弾道ミサイル開発計画を直ちに放棄するよう強く求める決議を、与野党を越えて全会一致で採択しました。
4日のミサイル発射時には、全国瞬時警報システム(Jアラート)が発令されましたが、その際にいくつもの不備があらわになりました。
まず、Jアラートが発令されたタイミングが弾道ミサイルの上空通過とほぼ同時刻で発令を聞いても身を守る時間がほとんどなかった上に、不具合によって防災行政無線が流れなかった地域もありました。また、警報が不要だった地域に対しても発令されたため、混乱を招きました。
政府は敵基地を攻撃する「反撃能力」の整備や、国防費の倍増を目指していますが、そもそも現在の防衛体制が本当に実効性のある状態・運用になっているのか、しっかりチェックし必要な手当てを行うことを優先しなくては、有事に本当に国民を保護することはできません。
岸田首相の所信表明演説に対する代表質問では、泉健太立憲民主党代表や西村智奈美代表代行が、旧統一教会と自民党との関係や国葬問題などについて厳しく質しましたが、抽象的な答弁を繰り返すばかりでした。「からっきしだ(岸田)」と表現した泉代表の思いに私も同感です。
さらに、岸田首相が政務担当の首相秘書官にご自身の長男を起用したことには、心底あきれてしまいました。この秋から6,000品目を超える値上げが相次ぎ、多くの国民が日々の生活に苦しむ中、このタイミングであからさまな身内びいきを行う岸田首相の政治感覚と判断に大いなる疑問を感じます。