9月8日(火)
自民党総裁選は、無投票で安倍総理の再選が決まりました。野田聖子氏はギリギリで出馬を断念。同じ女性議員として注目していましたが、残念です。全派閥の領袖が早々に安倍支持を打ち出し、陰に陽に圧力をかけたため、野田氏は20人の推薦人を集められなかったと報じられています。
政権与党の代表選は、事実上、総理大臣を決める選挙でもありますから、オープンな場で政策論議を行い、お互いに切磋琢磨する形でこの国の歩む道筋を示した方が国民の皆様の利益に叶ったはずです。そう感じるのは私だけではないでしょう。
世界経済フォーラムは世界各国の男女格差を数値化したジェンダー・ギャップ指数を毎年発表していますが、2014年の日本のランキングは世界142か国中第104位、国会議員の男女差は126位です。サブサハラのアフリカ諸国にも、日本より上位の国が少なくありません。
こうした国々の中には、女性議員の割合を大幅に増やすためにクォータ(枠)を設けているところもあります。グッド・ガバナンス(良き統治)のためには女性議員を増やすのが早道だというわけです。
女性議員の活躍は、我が国の政治にとってもプラスだと思います。それなのに、肝心な場面で女性議員のチャレンジを阻む旧態依然とした派閥の論理が相変わらず続いていることにガッカリしました。
なぜ女性議員たちは団結して立ち上がり、おじさんたちの古い派閥政治と対峙しなかったのでしょう?安倍総理は常々「女性が輝く社会」と言っていますが、今回、野田氏が総裁選に立候補すらできなかったことは、自民党の実態が大きくかけ離れていることを白日の下に晒したと思います。
ガンバローコールで拳を上げる安倍総理を取り囲んだのは、きらびやかな女性議員たち。こういう場面には女性を重宝するのですね。