10月2日(金)
「工場の祭典」がスタートし、今日は三条市内の数社を巡り見学して来ました。1150度に熱した鉄の液体を鋳物に注いで型どりするところは圧巻。タイミングを逃したら、鉄が冷め使いものにならないそうです。まさに、鉄は熱いうちに打て!です。
職人の腕で自由自在に、鉄が鍋になり、鋏になり、包丁になり、鍬になり、人々の生活を豊かにする道具となって世の中に出る現場を見ることができて感激しました。
三条市では、今から600年ほど前の鉄鍋が発掘されていますが、その技術と洗練されたデザインは、現代に生きる私たちも目を見張るレベルの高さです。室町時代あたりから鋳物師集団が活躍していたとの話を聞き、先祖のDNAが現代に伝承されていることに驚きます。
今日お邪魔した工場は、どこもみな整理整頓と清掃が行き届いており、案内してくれた社員の皆さん 、職人さんの熱心な対応にも感激しました。皆さん、ものづくりが好きで、誇りをもっておられるのだと思います。それと、意外にも女性が多く、研磨など仕上げの細かい作業を担っておられました。
三條機械製作所労組の定期大会も開催され、ご挨拶させて頂きました。実感なき景気回復、中国経済の不透明感も重なり、働く者の立場で声を上げていかなければとの思いを強くしました。