3月16日(水)
アベノミクスの恩恵は全く地方に届いていません。地方と大都市の格差がどんどん拡大する中、疲弊した地方をどのように活性化するのか。最大の政治課題です。
それなのに、地方創生担当の石破大臣が15日の衆議院特別委員会で、昨年成立した改正法案の内容を読み上げたのには、もうがっかりしました。今回の改正は自治体の地方創生の取り組みを支援する新型交付金の創設などが柱なのですが、間違って昨年の原稿をそのまま最後まで読み上げたとは、いったいどういうこと?普通、途中で気づきません?大臣は、法案の内容を理解してないのでしょうか?
私は、揚げ足取りをするつもりはありません。しかし、国内総生産の約6割を占める個人消費が落ち込んでいるのは、多数を占める地方在住の国民の一人一人が明日の生活に不安を感じ、財布を固く閉ざしたままだからです。地方経済と生活の再建に総力を挙げて取り組むべきと時に、担当大臣が国会で昨年の法案の内容を説明しているようでは、真剣さが足らない!こんなことで、誰が政府の取り組みを信用するでしょうか。地方の消費マインドは更に冷え込むのではないでしょうか。巨大与党のなかで国会に緊張感がなくなっているということに止まらず、国民への政治的メッセージとして最悪です。
睡眠障害を理由に、国会活動を休んでいる甘利前大臣は、更に静養を延期するとか。一体いつになったら、国民への説明責任を果たすのでしょう。まさか病気を理由にして、不都合なことから逃げているのではないかと疑ってしまいます。
我々野党は、本当にしっかりしなければなりません。力を結集し、政治に緊張感を取り戻すため、私も全力を尽くしていきたいと思います。