6月14日(金)
世界経済フォーラム(WEF)が、ジェンダー平等の度合いを示す「ジェンダー・ギャップ指数2024」を公表しました。
日本の順位は146カ国中118位で、昨年の125位から7ランク順位を上げましたが、引き続き主要7カ国(G7)で下から2番目のイタリアの87位から大きく引き離された最下位であり、ジェンダー平等からまだまだ程遠い状況です。
現在、放送中のNHK連続テレビ小説「虎に翼」が多くの女性たちの人気を博しているそうですが、現代の日本と少しも変わっていないと思ってしまう場面がたくさんあります。
今回、わずかながら順位が上がった理由には、女性閣僚が過去最多になり、政治分野における順位が前年から上昇したことがあるようです。
しかし、昨年9月の内閣改造時に、副大臣・政務官54人中女性がゼロであったことからわかるように、政治分野で男女格差是正が進んだとは全く感じられません。
また、経団連が選択的夫婦別姓の早期実現を求める提言を発表しました。
世界で日本だけが結婚時に夫婦が同じ姓に統一するよう法律で規定しています。このため、女性が旧姓を通称として使用することを認める企業が経団連では9割を占めているようですが、海外でホテルのチェックイン時などでトラブルが多く発生しています。
旧姓を使い続けるため「形式的離婚をした」ケースまであるようです。
今の制度を「企業にとってビジネス上のリスク」と指摘し、「女性活躍を阻害する」と訴えました。
主な政党の中で自民党だけが選択的夫婦別姓制度に後ろ向きです。自民党に多額の政治献金を行っている経団連から「女性活躍を阻害する」とまで言われている現在の制度の見直しになぜ反対なのか、わかるように説明してほしい。
私たち立憲民主党は、クオータ制の導入や選択的夫婦別姓の実現、男女間の賃金格差是正を求めています。多様性があり、誰もが個人として尊重される社会の実現を目指します。