4月15日(木)
県央地域では、救命救急センターがないために、一刻を争うような病気やケガをしても搬送先の病院が見つからず、119番通報から1時間後にようやく長岡市や新潟市の病院に搬送されるというケースが相次いでいました。現在でも4人に1人の救急患者が県央圏外に搬送されています。
救える命を救いたい!地域住民の願いを受けて、平成20年から議論が始まりましたが、紆余曲折ありました。設置場所で意見が分かれたこともあり、別の大学の医学部を誘致したほうが良いのではないかと言う議論もあり、また県の財政難によって計画の再検討が求められたこともありました。ようやく無事に着工することとなり、白紙の段階から国へ働きかけてきた私にとっても感慨無量でした。
今後、令和5年度中の開院を目指し、9階立て病床数400床が整備されます。総事業費243億円。新潟県にとっても重要な大事業であり、昨日の起工式には花角知事自らもご出席されました。
これから先も、公設民営となる運営主体の決定や医師、看護師の確保等課題はまだ多くありますが、地域住民の安心と安全、尊い命をつなぐ病院としてスタートを切れるよう引き続きバックアップしていきたいと思います。この病院でキャリアを積みたい、ぜひ働きたい、と多くの医療従事者が集ってもらえる環境整備や、ものづくりの街である燕三条地域の革新的技術を活かした医工連携にも期待しています。
県当局はじめ、市町村長、県議会、市町村議会、新潟大学、医師会など本当に多くの皆様方のご尽力、ご貢献に心から感謝申し上げます。