2月28日(土)
平成26年度予算が衆議院において、自民党、公明党の賛成多数により可決、参議院に送付されました。
一般会計総額95兆8823億円。25年度補正予算と合わせれば101兆円を超える巨額の予算です。中身をしっかり精査するのは国会の責務です。しかしながら、予算委員会の審議は70時間、わずか14日間という異例の短さで打ち切られました。
消費税増税は、本来、社会保障の充実や身を切る努力とセットだったはずなのに、公共事業には補正を加えると7兆円も大盤振る舞いする一方、社会保障や国会改革は極めて不十分。あれだけの原発事故を経験してもなお原発依存度を引き下げる方向性が予算に示されていません。
安倍総理は、野党の演説中に何やら本のようなものを読んでいました。野党の演説なんか聞いてられないという気持ちだったのでしょうか。他にも、演壇で堂々とあくびする閣僚、私語する閣僚、全くマナーがなっていません。言葉では、「緊張感をもって」とか「謙虚に耳を傾けて」とか言っておられますが、そんな風には見えません。
「最高権力者」の暴走をチェックし、歯止めとなるべき国会は形骸化し、むしろ自民党と一緒になりたくて仕方ない野党もあり、この先どうなるのかと思うと暗い気分になります。